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2010-7-23(金)
〈念力のゆるめば死ぬる大暑かな〉の一句が俳人の村上鬼城(きじょう)にある。誇張だろうが、ひょっとすると、体ひとつで暑さと闘った時代の実感だったかもしれない。鬼城は明治の初めに群馬県に移り住み生涯を過ごした。内陸だけに夏は暑い。
▼その群馬では、館林市でおとといの気温が38.9度に上がった。きのうは岐阜県多治見市で39.4度を記録した。今年の全国最高という。そのあたりを真っ赤に列島はうだる。そしてきょうは大暑。冷房という「逃げ場」はあるにせよ、これだけ暑いと鬼城の一句はぐっとリアルだ
▼大げさではなく熱中症で命が奪われている。東京ではすでに400人以上が病院に運ばれたそうだ。暑気あたりを総称して「霍乱(かくらん)」という。鬼も霍乱にやられるのだから、子どもやお年寄りは注意がいる
▼人間の体は水の器だという。それも穴のたくさん開いたバケツのようなものらしい。大小の排泄(はいせつ)や呼吸、それに汗などで、成人は1日にざっと2リットルの水を失う。ここは念力だのみではなく、定石通りのこまめな水分補給で身を守りたい
▼夏をつかさどる神を「炎帝」と呼ぶ。ロシアでは暴君となって記録的な猛暑をもたらしている。涼を求めた人か、6、7月で約1900人も水死したそうだ。ひるがえって日本の炎帝である。今年の太平洋高気圧は賢帝だろうか、それとも愚帝だろうか
▼酷暑でなく冷夏でもない、美しい夏を誰もが望んでいる。〈炎帝の日本列島わしづかみ〉小山千代子。賢帝なら、その指の力を、少し緩めてもらえるとありがたいのだが。
2010-7-23(金)
诗人村上鬼城有俳句说“心力稍懈,难过大暑”虽说有些夸张,但如果只身一人独耐酷暑,切身体会或许是深刻的。鬼城在明治初年移居群马县生活,正因为是内陆夏季才很热。
▼这个群马县,前天馆林市气温高达38.9度。昨天在岐阜县多治见市创下了39.4度的纪录。堪称今年全国的最高温了。太阳把日本列岛这个区域烤成了火红色。接着今天就是大暑。尽管有冷气这样一个“避难所”,但是鬼城这句大热足够让人喘不上气来了。
▼不是夸张,有人因为中暑被夺去了生命。据说在东京有400多人因此被送了医院。和暑气相关的病总称“霍乱”,有道是“小鬼不敌热暑”,因此孩子和老人需要注意。
▼人的身体可以称之为水的容器。就好像是开着好多小孔的水桶。大小便,呼吸,出汗这些方式,成人一天会流失2升水分。这里不光是心力集中的问题,还需要以最恰当的方式不断地补充水分保护身体
▼掌管夏季的神称为“炎帝”。在俄国他变成暴君带来前所未有的猛暑。为了能够消暑降温,6.7月份约有1900人死于溺水。反之,日本的炎帝怎么样呢。不知道今年的太平洋高压是贤德之君还是昏庸之帝啊。
▼既不酷热也不是凉夏,无论是谁都期待着一个美好的夏天。“捉住炎帝的日本列岛”小山千代子。如若贤德,只需指尖之力,缓解酷热,万民悠哉乐哉,齐心感戴。 |
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