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在沪日籍译员朗读:天声人语2010年10月17日(日)

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发表于 2010-10-17 23:32:04 | 显示全部楼层 |阅读模式
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書きそびれているうちに明日限りとなったが、東京の国立新美術館の「陰影礼讃(らいさん)」展はユニークだ。絵画や写真などでふだんは脇役の「かげ」に光をあてている。陰にせよ影にせよ、存在感はなかなかのものだと気づかせてくれる▼展示を眺めながら、江戸の俳人山口素堂を思い浮かべた。〈われをつれて我影(わがかげ)帰る月夜かな〉。この一句、地面に落ちた影を主とし、体の方が影に従っているかのように見る感性が冴(さ)える。酒席のあとの千鳥足を、どこか想像させもする▼このときの月夜は、「後(のち)の月」の夜だという。いわゆる十三夜である。中秋十五夜の「芋名月」に対して晩秋の「栗名月」の名もある。今年はこの20日が十三夜になる。照明過剰な都市では無理だが、里山あたりなら影と2人連れができようか▼影を分身に見立てる発想は中国にもある。〈杯を挙げて明月を邀(むか)え、影に対して三人を成す〉は李白の「月下独酌」の一節。月を客に、影を友とする酒もまたよしである▼見えない影を見る人もいる。橋本多佳子の〈月光に一つの椅子(いす)を置きかふる〉には「夫の忌に」と前書きがある。「麗しい月光の下、人は一人だが、実は二人いるのだ」は大岡信さんの解説だ。椅子を照らす月の光が、不在という存在を際だたせる▼さて、連想から現実に目を戻せば、政界から「陰の総理」なる言葉が聞こえてくる。首相より官房長官が目立つようならリーダーシップに疑問符が付こう。美しい陰影礼讃は感性の世界なればこそ。政治の世界は陰とも影とも、どうか無縁に願いたい。
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发表于 2011-1-10 16:58:27 | 显示全部楼层
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