天声人语 20120622 无耻的东电

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无耻的东电
2012-6-22
　「結果的に甘さがあったと言わざるを得ない」。甘かったと素直に言えないのはなぜか。後ろめたい点があると、人は持って回った言い方になるものだ。意のままに使ったつもりの言葉に、本音が透ける。
　　“结果不得不说有对灾害预测力度不足的成分。”为什么就不能直说是对灾害预测过于乐观呢？如果心怀愧疚，人往往会使用较为婉转的说法。这本想为己辩护的说辞透露出内心的真实想法。
　福島第一原発の事故で、東京電力が最終報告書をまとめた。想定の甘さは認めたが、それを超す津波が原因だと、またぞろ被害者のような筆致である。他方、当時の首相官邸の介入を「無用の混乱を助長させた」と腐した。
　　日前，东京电力公司提交了福岛第一核电站事故的最终报告书。报告承认对灾害程度预测不足，但事故原因是超出预测的海啸。依旧是以受害人自居的笔调。另外，报告还不怀好意地批评当时首相府的介入“助长了于事无补的混乱”。
　「天災が起こし、思わぬ爆発が広げ、怒りっぽい首相がこじらせた悲劇」とでも総括したいらしい。誰よりも事故の近くにいた東電である。真実に迫れるはずなのに自己弁護に熱心なのは、被告人の陳述と思えば合点がいく。
　　看来东电是想把事故总结成是“天灾降临，意想不到的爆炸连连发生，怒气冲冲的首相忙中添乱造成的悲剧”。东电处于事故第一线，本应可以查明真相却光顾自我辩护。其原因只要把这份报告看成是一份被告人陈述就可以看出端倪。
　会社は被災者に、役員陣は株主から訴えられている。「正直」すぎては裁判に障るし、下手に責任を認めると税金で助けてもらえないとの腹だろう。被災地の首長は「誠実さや謙虚さがない」「住民への侮辱」と容赦ない。
　　目前公司正被受灾人，管理层正被股东起诉。他们心里盘算的应该是：太“老实”的话将会对判决不利，而轻易承担责任的话又得不到随税金上的优惠。受灾地区的长官斥责这份报告“缺乏诚意和谦虚”“是对居民的侮辱”。
　先日、わが家にも東電から「料金値上げのお願い」が届いた。７月から平均１０％強の申請である。家庭向けの販売は全体の４割だが、利益では９割を稼ぎ出すおいしい部門なのだ。
　　前两天，我们家也收到东电寄来的“电费涨价请求”。7月份开始电费平均要上涨10%左右。东电出售给民用的电量只占总量的4成，但公司利润的9成却来自民用电，真是个容易来钱的部门。
　値上げの計算には、止まっている福島第二原発などの維持費、年９００億円を含めているという。事故の責任から逃れたうえに、くらしを根こそぎ奪った地でまた原発を動かすつもりなら神経を疑う。ますます離れる世論が見えるだけに、命がけで現場を守る人々が気の毒でならない。
　　据说电费上涨的计算中包含了已经停止运转的福岛第二核电站等每年900亿日元的维护经费。如果东电在逃避事故责任之余，还要在这片将居民家园根基夺走的土地上重开核电的话，那实在就无耻之极了。如今废除核电的舆论越来越强，正因如此，深为那些冒着生命危险守在现场的人们感到痛心。