|
2012-9-7
こんにちは!正午のNHKニュースです。
民主党の代表選挙で党内の中堅若手議員から立候補の要請を受けていた細野原発事故担当大臣は、総理大臣官邸で野田総理大臣と会談し「被災地にはたくさんの課題があり、自分の役割は蔑ろ(ないがしろ)にできない」と述べ、原発事故への対応に最優先で当たるため、代表選挙には立候補しない意向を伝えました。
民主党の代表選挙を巡って、細野原発事故担当大臣は有志の中堅若手議員からの立候補要請などを受けて自らが立候補することで、次の衆議院選挙に向けた党の体制の立て直しができるかどうかなどを慎重に検討してきました。そして、細野大臣は原発事故への対応に最優先で当たるため立候補しない意向を固め、今日午前、総理大臣官邸で野田総理大臣に伝えました。この中で、細野大臣は「被災地にはたくさんの課題があり、自分の役割は蔑ろにできない。立候補の要請を受けてきたが、両立は難しいと感じた。」と述べました。
これに対し、野田総理大臣は、「細野大臣の立候補への期待が拡大したことに関連して、今の民主党について非常に厳しい認識が党内にあることが現れた。」と述べました。
会談の後、細野大臣は記者団に対し、「数多くの仲間から要請があり、悩みに悩んだが、福島の事がどうしても頭から離れなかった。被災者の皆さんは課題を乗り越えるために、努力しており、政府側の責任者の一人である私が、仕事を投げ出すことができないと考えた。」と述べました。そして、細野大臣は代表選挙では野田総理大臣の再選を支持する考えを示しました。
有志の議員から立候補の要請を受けていた田中真紀子、元外務大臣は国会内で記者団に対し「いろいろな人から出てほしいと言われ、美に余る光栄だが、国会議員が今一番求められているのは、政治を前に進めることだ。政治は偽物ではなく、私は立候補しない。野田総理大臣は本気で政治に取り込んでもらいたい。」と述べ、野田総理大臣の再選を支持する考えを示しました。
自民党総裁選挙を巡っていずれも立候補の姿勢を示している谷垣総裁と石原幹事長は、今朝、大島副総裁を待ち得て会談しましたが、谷垣氏が立候補の意向を改めて伝えたのに対し、石原氏は自らに近い議員の話も聞きたいとして、即答を避け、午後、改めて会談することになりました。
自民党総裁選挙を巡って、再選を目指す谷垣総裁は、今日、記者会見して立候補の意向を明確にすることにしているのに対し、ともに、党運営をになってきた石原幹事長も立候補に強い意欲を示していて、総裁と幹事長の両陣営のセミギヤが激しくなってきます。こうした状況を受けて、谷垣、石原両氏は、今朝、東京都内のホテルで大島副総裁を待ち得て会談しました。会談では、谷垣氏が石原氏に対し、総裁選挙に立候補する意向を改めて伝えて協力を求め、大島氏も執行部が分裂するのは好ましくないとして石原氏に立候補を思いとどまるよう促いました。これに対し、石原氏は「私にも思いがあり、支えてくれる議員の思いを聞かなければならない」と述べて、即答を避け、午後、改めて会談をすることになりました。
会談の後、石原幹事長は記者団に対し「会談では、谷垣総裁の任期の最後に党がバラバラになることのないよう頑張って行こう。その方法をどうすればいいか考えようということで別れた。」と述べました。
|
|