天聲人語20130523人事變動

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　宋代の詩人で官吏でもあった蘇軾（そしょく）は、政争に巻き込まれて２度、流罪に処せられている。役人としては優秀だが、直言が辛辣（しんらつ）で敵を作った。配所での作に〈我が生（せい）　類（おおむ）ね　此（かく）の如（ごと）し／何（いずこ）に適（ゆ）くとして　艱難（かんなん）ならざらん〉とある

        宋代亦詩人亦官吏的蘇軾，因捲入政爭，兩度流謫。他雖然是個優秀的官吏，但因直言不諱而結怨樹敵，在流放地寫下這樣的詩句：我生類如此，何適不艱難。
       
▼俺の一生なんてこんなもの、どこへ行っても苦労続きだ、といった意味だろうか。もっともこの詩は、人事への恨みが主題ではない。井戸を掘ろうにも石が硬くてなかなか進まず、難儀に難儀を重ねた末にやっと水が出た喜びをうたったものだ

　　其大意是：我這一生無非如此，不管到何處都一樣艱難。說來，這首詩的主題倒也並非對社會的怨懟，那是打井而土石太硬很難掘下去，費盡艱辛好不容易終於打出水來了，喜極而謳歌的詩。

▼ここしばらく連日のように企業の新社長決定の記事を見かける。株主総会シーズンを控えた時期だから、当然ではある。ただ、今年は「異例」と形容される人事が目につくようだ。最近ではシャープが、わずか１年余での社長交代を発表した

這段時期，連日看到有企業新總裁決定的報道。股東大會的季節將臨，這也是理所當然的。不過，今年里似乎有不少可以稱之為「不尋常」的人事變動引人注目。最近的一宗是聲寶集團公布才上任一年多的總裁被撤換了。


▼資生堂は２年で社長が退任し、会長が再登板したし、ヤマダ電機は全取締役を降格し、会長も「降格」して社長にかえり咲く。東芝の社長交代劇も「サプライズ人事」として、ずいぶんと話題になった

資生堂的總裁上任兩年後退職，由董事長重新主政。雅馬達電機的董事成員全員降級，連董事長也降格重新做總裁。東芝總裁撤換的一幕也是「意料之外」的人事更替，成為熱門話題。

▼誰からも不満が出ないような人事はない。幹部の布陣は組織の存亡にかかわるから、時に非情にならざるをえない。蘇軾のように新天地を楽しむ雅量を持つ人ばかりならいいが、そうでないから難しい

皆大歡喜的人事調整是沒有的。幹部的布局因為關係到組織的存亡，有時是非得不講情面不可的。人人都像蘇軾那樣有雅量在新天地里自得其樂當然就好辦了，但事實並非如此，因此不好辦。


▼優れた人物をどう選抜するか。荻生（おぎゅう）徂徠（そらい）の『政談』にいい言葉がある。〈惣（そう）じて人のよしあしは、上よりは見えかぬるもの也（なり）〉。人は上にはいい顔しかしない。その人物を知りたければ下の評判を聞け、と。ごもっとも。

如何才能選拔出優秀人才？荻生徂徠的《政談》里說得好：總的來說，一個人的善惡長短，上司是看不出來的。人在應對上司時的態度總是很好的。真要知悉其人，去聽聽基層的評價吧。說得實在有理。

mayishima

ごもっともです。