|

楼主 |
发表于 2005-6-20 14:37:28
|
显示全部楼层
矛 盾
+ u$ r, i& \% F! t) Z e5 C0 T. H
' u9 s) T3 l9 F; ?( g! g# s4 t( r7 N$ O/ k時は戦国時代。周室の威令は全く地を払い、群雄は天下に乱立して、4 u* W1 p4 a1 R4 C& l' ^# b' Q
互いに覇を競い合っていた。あちらでも、こちらでも、戦いが繰り返さ
$ \9 ?: M$ P! ^1 _- `3 |7 M6 Pれ、土地や城を取ったり、取られたり、血生臭い風が中国全土を覆って
1 K) R" P2 n( ]4 l& aいたことは、日本の戦国時代と同様だった。3 n' ` b% m. |, l( g, v
. X6 J' K. C8 P* J; @' b7 d9 @3 i
そんな時代だから、兵器の消耗も激しく、良い武器は飛ぶように売れ d+ A e" C* z( T" J9 O. A. i
た、そのころ、ある町の、ある街頭に、盾と矛を地面に並べて売る男が9 l: s8 p4 ]. ~6 h6 c
いた。戦争も一時小康状態にあり、人々はいつ襲ってくるかも知れぬ戦
* j1 @2 M# M8 ^% n# e- o9 s0 ?雲に怯えながらも、僅かな平和の日を楽しむため街頭に繰り出し、町中
! ]& a6 Z! T/ y+ Y4 b5 A2 kは織りなすような雑踏ぶり。西に東に往来する人々の頭上に、いろんな0 H6 {4 b$ H8 L( q- [
物売りの呼び声を圧して、この男の濁声が響き渡った。$ _* N R: k: \& S& [
) u+ W# i7 N& i3 ^; e
「さぁお立ち会い。
: Z4 p4 v4 ], q* S. _ 手前これに取り出しましたる盾、
& |+ ?, T! m+ k8 q+ E% g どこにでもかしこにでもある盾とは、同じ盾でも盾が違う。, Z! _5 q8 ]/ y% Q0 ?) n7 {
名人の手に成るこの盾の堅いことは天下無敵。6 ~. `; p7 `9 @/ f# u+ ~: X
どんな鋭い矛を持ってしても、決して突き破れぬと言う逸品じゃ。
. t( Y+ {0 B' c8 C; l* ?1 @ さぁ買ったり、買ったり。
4 s# ?4 L# X M0 t! @. U 敵はいつ攻めて来るか解りませんぞ。
& P" \; C0 C+ }8 s& z その時になって慌てても、もう遅い。 I8 [/ v3 I) `: j0 [0 J# b5 A
さぁ、早いが勝ちじゃ。買った、買った。」% P/ K0 j1 \: d J
. w; \' ]5 o3 w/ T
ガマの油売りの口上よろしく、一頻り大声を上げた男、こんどは脇に% x6 W; d, P7 P; s' N& ^- x
置いてあった矛を取り上げ、朱房の付いた刃を日光に煌めかせながら、
y* S# u5 @9 L; E2 e2 W4 K0 G7 U% k前よりも一層声を大きくしてわめいた。; {# M9 j! h$ O3 [, v, j) ^( G
& u( y/ S! L) r* B2 m 「さて、皆の小¥长螭嗓悉长欷胜朊袱恪. V0 E5 x. u4 M! A9 B2 }
目を開いてとくとご覧じろ。2 i7 \ F! F& H! R0 I& P
玉の散るような氷の刃、焼きといい、匂いといい、9 R- q/ k* ]" b7 |6 T, s2 h
全く天下にこれほど素晴らしい矛は見たこともあるまいがな。. ^+ a. @! C4 R3 x9 |7 ]7 n
皆の小ⅳ长蚊摔盲皮稀ⅳ嗓螭识埭扦馔护皮椁欷皮筏蓼Α
2 q+ ^3 C; Y m$ F0 g この矛にかなう盾があったら、
' |2 B8 k0 T! @# ~! B 皆の小ⅳ郡摔辘郡い猡韦袱恪!筡
3 v+ ]8 D, A+ G' W , J, w6 v( p, q2 b. d( k
さっきから黙って聞いていた一人の老人、“ゴホン”と咳ばらいをし
4 B4 n5 a1 [5 cて、やおら口を開いた。; k$ k) U1 `- q( j8 [& p
" S) x3 `0 U' Z- { 「なるほど、お前さんの持って居なさる盾と矛は素晴らしい物じゃ。
. Y1 E a2 Z& s7 O8 ^) T, Q だが、わしは歳を取ったせいか、頭が悪うて、- n4 C( G+ O+ x7 |3 Z4 T
どうにも解らぬ事が一つある。
6 k4 _& z3 }- L8 Q4 Z" g$ m それはじゃ、お前さん自慢の、どんな盾でも破る矛で、
& t. Z! x- Q- B もう一つの、どんな矛でも破れぬ盾を突いたら、
4 I; d t) h5 D! V- H 一体どっちが勝つじゃろうか。$ h6 \( |8 H) P2 s# |6 I( v! z
その辺の所をとっくりと教えて下され。」; _* W W' F$ s0 s
3 W$ X+ V- t M2 M6 F' G/ x 男はグッと詰まった。; ^9 n+ o7 \7 V: e% x$ x
4 s& k8 l8 q: I" G 「それは、そのぉ・・・。」0 Q R. {& N8 P2 m
「さあどうなのかな、ここが肝心な所じゃて。のう、皆の小!筡
) } R3 I; }# }$ j& b$ } $ m, E6 Z# A7 I! e5 \: M
爺さんは意地が悪い。いつの間にか饯蚝Bいている見物人をグルリ( @' o: r: r& e& s1 q
と見まわし、勝ち誇ったように叫んだ。口も開けず、青くなったり、赤
5 _- M; j, A6 U# z9 v# f0 F0 Qくなったりしていた男はいきなり商売道具を一纏めにすると、コソコソ
" q5 U7 q; H9 L5 t o1 ?! d" o6 jと人混みの中へ姿を消してしまった。その後ろ姿を、群肖涡Δど穃# L7 F' u, s& f
いかけた。
: ?( n; u. U+ ]! p + o$ C0 n, e6 E+ N; s/ d" I
1 X0 I. H" P Q& z$ z* O# ?
この話は戦国時代の強国である韓の王族の一人で、学者である韓非の
# N; [- |9 \8 m: U書いた「韓非子」(難一・難勢篇)という本にある。- W( `2 Y# ]: J( _- U# i _- S
9 |+ ]8 {) D! e: w5 M1 O0 R H3 y こうして生まれた矛盾という言葉が、後には“絶対矛盾の自己同一”
8 z6 K8 ]7 S4 Nとか“主要矛盾の側面”とかの、難しい使われ方をするようになった。 |
|