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孙过庭《书谱》原文、汉译文、日译文(4)
【原文】谢安素善尺牍,而轻子敬之书。子敬尝作佳书与之,谓必存录,安辄题后答之,甚以为恨。安尝问敬:“卿书何如右军?”答云:“故当胜。”安云:“物论殊不尔。”子敬又答:“时人那得知!”敬虽权以此辞,折安所鉴,自称胜父,不亦过乎!
【汉译文】
谢安素来善写尺牍书,而轻视王献之的书法。献之曾经精心写了一幅字赠给谢安,谢安却在反面加上评语退了回来,献之对此事甚为遗憾。后来二人见面,谢安问献之:“你感觉你的字比你父亲的如何?”答道:“当然超过他。”谢安又说:“社会上的评论可不是这样啊。”献之答道:“一般人哪里懂得!”王献之虽然暂且用这种话来反驳谢安的看法,但自称胜过他的父亲,这说的不是太过分了吗!
【日译文】
謝安は昔から書簡を上手に書いたが、彼は王献之の書を軽蔑していた。王献之はある時出来映えの良い書を謝安に送り、大切に保管してくれるであろうと期待していた。ところが謝安はすぐに返事をそこに書いて送り返したので、献之はひどく恨んだ。また謝安はある時献之にたずねた。「あなたの書はお父さんに比べてどうだね」。すると献之は「もちろん私の方が上でしょう」と答えた。謝安が「世間の評価では全く逆ですよ」というと、献之は「今の奴らには分かりっこないですよ」と答えたと言う。献之は一時の方便として、謝安の評価をへし折ってやろうとしたのであろうが、自らに勝るなどと言うに至っては、やはり間違っているのである。 |
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