日志

【今はそばにいなくても俺は――】

已有 392 次阅读2007-4-14 21:46

作者： kimi　

ジャンル：Ｊ禁

ＣＰ：Ｐ仁

「Good morning！」

「・・・・・・・・・・」
「グゥッツォオー　モオーニィ――」

「んな大声でスローで言わなくても聞こえてるってーの！
　ってか今何時だと思ってんだよ。」
「え？・・・日本時間で6時くらいじゃね？」
「バカ西！英語より時差がどんだけずれてるか把握しろ！まだ3時半だ！
　こちとら太陽もまだ寝てるぞ！」

「あれ？」
「あーまだ2時間は眠れたのになー。」
「いやだってテレビでちゃんと日本時間６時って・・・・」
「んな訳ねーだろ。俺の時計は3時半を指してんだから。」

「・・・・あれ！！？」
「なに、どうし――」
「はぁ！？んだよ、あークソ騙された。ややこしい番組だな何これ、超ムカツクもう見ねー！！」
「・・・・。」

「なんだよ、モーニングコール頼んだのお前じゃん。だからかけたのに。」
「俺は６時に頼んだの！」
「俺は６時だと思ったの！」
「あのなー！」
「世のトップアイドルが、んな事で一々怒んなよ。早起きはサンモンのトキだろーが！」
「わざとらしすぎるぞお前！それを言うなら「三文の徳」だろが！」

「っ！！ってかさー、ピィ！俺今デザート食ってんだけど。これ超うめー！！」
「って、オイ！」
「あ、今シャメ送る！ちょっと待ってて。」

「うお、何この赤いの？」
「さぁー、たぶんチェリー？」
「欧米か！」
「欧米だよ！」
「ってかお前食ってんのにわかんねーのかよ！」

まだ深夜とも言える時間、静寂が包む世界をたった一本の電話でお前は壊す。
温かいぬくもりの中からいきなりとび蹴りくらったような衝撃。
でもそれで不快に思うことは無い。
悪気ゼロのいきいきとしたお前の声に誘われて
自分が活性化していくのがわかるから。

だってほら、昨日は疲れて歪んでた顔が緩んでいくし、
人前で話すのも億劫だったのがこんなに大声を張ってる。
また今日も一日自分が自分らしくいられる、そんな調子がお前との会話の中で生まれる。

途切れることの無い会話の中で仁がかすかに笑う。
俺も釣られて息を噴出す。

「あれ、何もう怒ってねーのピィ？」
最初から怒ってなんかねーよ、お前の事だからこうなるかもって
ある程度予測出来てたよ。何年つるんでると思ってんだよ。
俺をなめんなよ、仁。

お前が一人でどこまでも続く広い空に羽ばたいて行こうとも、俺を忘れる事は無い。
俺も一人でこの地に足をつき険しい道を歩いていこうとも、お前を忘れる事は無い。
お前の中に俺が生きていて、俺の中にお前が生きている。
何年月日を重ねても、色あせる事の無い唯一無二の存在。

お前がお前らしくいられる時、俺も俺らしくいられる。
だから聞かせろ、お前の声。今はそれで我慢するから。

【絶対にお前を手放したくないんだよ】