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060322天声人語古巴棒球
“永远朝着胜利前进”。在古巴队出动身去参加世界棒球精英赛(WBC)之前,卡斯特罗议长将他的战友,革命家切.格瓦拉的这一名言赠送给了队员们。
体育撰稿人铁矢多美子小姐以前在哈瓦那的一个饭店门口看到过一幅格瓦拉站在击球位置上的照片。在其菜单的最后,写着这么一句话:“为了生存,棒球来到了古巴”(《猛球传说》岩波书店)。
古巴和美国水火不容,却同样热爱棒球。棒球是古巴的国技,曾获得三枚奥运金牌。日本队在与如此强劲之对手的决赛中,漂亮地赢得了冠军。
在与美国队的比赛中,因美国裁判的对高球触垒的有争议的判定,日本队失败了。继而日本队又负于韩国队,正在绝望弥漫之际,因美国队负于墨西哥队而重获生机。
日本队以其自身的经历向人展示了这样一件事:不管眼前如何黑暗,可能还会有光明出现。只要不灰心,或许就能夺取最后的胜利。
此次大赛,不光是裁判,在大会的组织上也倍受人们的指责。一开始,在美国国内的出赛权选拔赛就称为世界棒球锦标赛(World Series)。它是否能与WBC这另一个“世界”共存,还是个问题。这且不管,在昨天的球场上,使队员们各自得以充分发挥的“世界之王(注:指王贞治)”也成了“世界第一之王”。他那爽朗笑脸上的道道年轮,如同历经岁月锤炼的金银一般熠熠生辉。
原文:
「勝利に向かって常に前進せよ」。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にキューバチームが出発する前、カストロ議長は、盟友だった革命家チェ・ゲバラの言葉を選手たちに贈ったという。
スポーツライターの鉄矢多美子さんは以前、ハバナのレストランの入り口に、ゲバラが打席に立つ写真が掲げられているのを見た。そこのメニューの最後には、こう記されていた。「野球は、生き残るためキューバにやって来た」(『熱球伝説』岩波書店)。
キューバは米国とは犬猿の仲だが、野球熱は同じように高い。野球が国技で、五輪でも金メダルを三つ獲得している。その強豪相手の決勝戦で、日本チームは見事に優勝を決めた。
対米国戦では、飛球のタッチアップで米国の審判が疑問の判定をし、日本は敗れた。韓国にも負けて絶望感が漂う中、米国がメキシコに敗れてやっとよみがえった。
目の前が暗くなるようなことがあっても、いつかは光が差し込んでくることがある。決してあきらめずにいれば、最後には勝利をつかめるかもしれないということを、日本チームは身をもって示した。
審判に限らず、大会の運営では多くの問題点が指摘された。そもそも米国は、国内の選手権試合をワールドシリーズと呼んでいる。WBCというもう一つの「世界」と共存できるのかとの疑問が残る。それはともかく昨日は、選手それぞれを生かし切った「世界の王」が、「世界一の王」となってグラウンドに舞った。晴れやかな顔に刻まれた年輪が、いぶし銀のように輝いていた。
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