北京オリンピックを前に、思いもよらぬ出来事が続出してまさに多事の春のようだ。

政治、民族、愛国…どれも遥かに見える存在だと思っていたが、今は目の前で中国の人々に衝撃を与えている。

体育競技の一大事であるオリンピック大会はなぜよりにもよってチベット事件に絡んでいるのだろうか。だって、ラサじゃなくて北京で行われているだろう。大きなお世話に見えるが、変な発想しか気に入らないような方もきっとどこかにいらっしゃるはずだ。

見ての通り、56民族もあると言われる多民族の中国は国内のことに専念するだけではまだまだだれかさんのご満足はいただけないようだ。なにがあっても、もうこの国だめだ、オリンピックなんてやめろと言わんばかりの顔をなさっている方には、われわれはもはや弁明や説明する勇気はない。だめだったらだめだ、どうしたってだめだ。なんていうすばらしいお言葉だろう。

ちなみに欧米諸国なんて本当に美しい国だね。みんな幸せだね。

もちろんよ。民族間の敵対もないし、みんなお互いに愛し合っているよ。

というのは冗談でなければいいのに。