ずっと日本語関係の仕事をやってきた。ある程度の『自信』がないわけではない。でも、すっごくショックを感じる時があり、パンチされたように倒れそうな時もある。思わず悩んでしまい、自分が小さくなっていくような時期もある。
どうしようもない場合、自分を慰めるために、天才でない自分に「これこそ限界だ、人間には限界というものがあるんだ」なんて。
「奇跡」という歌に歌われたように「思い出す時に天の果てにいる」って、完全に完璧に日本語を理解したいけど、手の届かないところに「あいうえお」が笑っている。曖昧さがたっぷり溢れている日本語を学ぶより、まず自分を曖昧な頭脳や理解力そして博愛を持つような人間にしよう、と思ったことがある、まるで狂人みたい。
~夢であったようなことだが、眠れない夜で鏡にある自分に向かって「どうも、狂おうな俺は頑固だね」と呟いた。