【営業部のどなたをお呼びしましょうか】
日本の若者は年々、敬語が苦手になっているといわれる。そのせいか、社会にでてからはとにかく
丁寧な言い方をすればいいだという若者がいる。ところが、丁寧な言い方をしたつもりが、逆に相手の
不興を買ってしまうこともあるのが敬語の難しいことだろう。
会社の営業部にお客様が来た場合、さっと気をきかせて近づき、用件を尋ねたとする。ここまでは合格
だが、このとき、「営業部のどなたをお呼びしましょうか」など言っては、お客に笑われる。この会社の営業部は
営業を知らないのかとさえ思われかねない。
「お呼びしましょうか」という言葉には、問題はない。問題は「どなたを」という言葉なのである。
「どなた」というのは敬語であって、社外を呼ぶときに使うべき言葉である。その敬称を社内の営業部
に付けたのでは、日本語の常識を疑われることになる。
外部の人間と話すときには、社内の人間に敬称を付けないのが敬語の原則だ。ここでは
「営業部のだれをお呼びいたしましょうか」と言えば問題はない。会社では、誰にでも敬称を付ければいいという
ものではないのである。
不興ふきょう 无趣,扫兴。
不興を招く。/找没趣。
さっと突然刮风下雨
突然发生某事 と身をかわす