厚生労働省は16日、08年の日本人の平均寿命を公表した。男性は79.29歳(前年79.19歳)、女性86.05歳(同85.99歳)と男女ともに延び、3年連続で過去最高を更新した。男女の寿命差は6.76歳で前年(6.80歳)よりやや縮まった。国・地域別では、女性は24年連続で世界一、男性は4位と一つ順位を下げた。
◇女性は24年連続で世界一
平均寿命は、現在の死亡率で推移した場合に0歳児が何歳まで生きるかの平均値。インフルエンザの流行で死亡率が高くなった99、05年などをのぞき、年々上昇している。
08年生まれの子供が90歳まで生きる確率は男性21.1%、女性44.8%。この子供たちの半数は男性82.21歳、女性88.83歳まで生きると予想される。
死因別でみると、08年の0歳児が将来、がんで死亡する確率は男性29.98%、女性20.49%。がんが克服されれば、平均寿命は男性で3.99歳、女性で3.01歳延びると見込まれている。【鈴木直】
◇平均寿命の長い国・地域◇
女性
1 日本 86.05歳
2 香港 85.5歳
3 フランス 84.3歳
4 スイス 84.2歳
5 イタリア 83.98歳
男性
1 アイスランド 79.6歳