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「今日は、正しい天使の話をします。」
「これって天使なの!?悪魔じゃないの!?」
「そうよ!これ悪魔よ!」
「じゃあ、これは?」
「きれい!」
「ジェシファーっていう、神様からすごく愛されていた天使よ。優しくて、朗らかで、みんなからとても好かれてたの。でもある日、ジェシファーは神様の怒りを買って,天国から追い出されてしまったの。」
「行き場所を失くしたジェシファーは、サタンと名を変えて、地獄に舞い降りて」
「英雄、見ていてくれ。」
「そこで、魔王に、なってしまったの。」
「それでは判決を言い渡します。主文、被告人の無罪とする」
「先生、ありがとうございました。あ~先生神様ですありがとうございました。神様です」
「成瀨先生また勝ちましたね。今回勝っていたとまた奇跡とした思わないですよ」
「真実を証明したまでです、何も特別なことをしていません」
「しゃしんをお願いできますか?」
「すみません、行くところがあるので」
「申し訳ありません」
「すみません」
「待ってこれ」
「あのやろう」
「や、やめてくれ!」
「はやく言え」
「芹沢君何やってるの!!」
「取調べだ!」
「やめろ!早くその男を放せ!」
「放して!」
「お、俺がやりましたー!」
「最初っから素直に早く言えばいいんだよ!」
「やりすぎよ、バカ!」
「捜査にやりすぎなんてねーんだよ!」
「ぜってパクってやる!」
「何寝ぼけてんのよ!ここホテルじゃないのよ!泊り込んでばっか。」
「おい!何タメ口きいてんだよ!」
「同い年じゃない!」
「刑事になったのは俺の方が先だ!大学出てるからって偉そうにすんな!」
「放せよ!逃げやしねって!」
「宗田!」
「お。」
「おい、黙ってないで何とか言えよ。おい宗田!」
「芹沢の同級生だって?」
「はい。中学の時の。だから、俺に任せておけって。」
「いい加減認めろ!」
「自分の女から金借りて何が悪いんだよ。」
「どうして金借りるのに殴る必要があるんだ!」
「黙秘権を行使しまーす。弁護士がくるまで何も話さねよ。」
「宗田。俺はお前のことを思って、」
「芹沢、俺が代わる。係長の命令だ。」
「あのバカ野郎が!」
「さっき届いたわよ。」
「タメ口きくな!」
「雨野?誰だろう。」
「雨の真実と書いて雨野真実、変わった名前の人ね。」
「雨の真実。知らねーな、何だよ。」
「なんじゃこれ。」
「タロットカード?」
「タロットカード!?」
「占いに使うカードよ。」
「占いなんでこんなものが俺に。」
「はい、刑事課です。強盗?宇田川2丁目の郵便局、怪我には」
「すみません。」
「いえ、刑事課はどちらですか?」
「向こうです。」
「弁護士さん?もしかして、宗田の?」
「はい。成瀬と申します。」
「はじめまして。刑事課の芹沢です。」
「宗田は。俺の中学の時の同級生なんです。なんで、あの、よろしくお願いします。」
「はい。」
「じゃあ、急ぎますんで、失礼します!」
TO BE CONTINUE....
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