面接とは、就職試験で用いられる行為です。
面接試験(就職面接試験)の概説
面接試験(めんせつしけん)とは、企業が受験者に直接会って質問する試験方法の一つです。
面接試験では、質問に対する答えの内容、受け答えの仕方、態度について評価します。
面接試験では、企業の正社員採用、公務員試験、教員採用試験などほとんどすべてで面接が行われます。
国家公務員の採用試験では、筆記試験合格後官庁訪問をして省庁ごとの数次の面接を受ける必要があります。
大企業では複数回面接し、最初の段階で採用担当者(人事部)が、最終面接では役員が面接することが多いです。
中小企業は直接雇用者が1度だけ面接をして決めることもあります。
面接試験(就職面接試験)の形式
●個人面接
●集団面接
●グループディスカッション
面接試験の内容
質問される内容はどの企業や会社も大体同じと考えてよいです。志望動機、仕事をする上での心構え、自己紹介(長所や短所など)、日常や学校生活のこと、一般常識や社会・時事問題などが質問されるでしょう。これらの質問にすぐ回答できるよう、面接前にマニュアルを作っておくとよいでしょう。
「こうした質問があったらこうして回答しよう」というものをあらかじめ用意しておくと、緊張せず、余裕を持った態度で発言することが出来ると思います。面接シミュレーションとして効果的なのは、実際に声を出して練習したり、友達や家族の協力を得て質問と回答を行うなどです。
また、志望職種に必要である、専門知識や技能取得が前提の面接試験では、詳しいことを求められる場合があります。とくに、筆記試験のない面接試験では、質問によって専門知識がどれ程あるかを探られる場合が多いので、就職試験に筆記試験がないと安心せずにきちんと専門分野の勉強も行ってから面接試験に臨みましょう。
面接試験の質問方法
面接担当者からの質問には、以下に示すように数種類あります。
(1)標準面接法
質問することがあらかじめ決まっている方法です。面接志望者の回答に対する評価の仕方も「このような回答だったら協調性」など定型化しています。また、「はい」や「いいえ」の二択で回答できる質問内容が多いため、面接志望者はマニュアルが役立ち、面接担当者は客観的に面接担当者を評価できるという特徴があります。ただし、型にはめた評価になりがちですので、面接志望者の個性や人柄などといった深い部分までは、ある程度の部分までしか理解されないというデメリットもあります。
標準面接法の質問例
1.性格や考え方が自分と異なる人とも友人になることが出来ますか?(協調性を探っている)
2.新聞やニュースは普段から見ていますか?(教養や社会性を探っている)
3.リーダーシップがとれる自信がありますか?(積極性を探っている)
(2)自由面接法
自由面接法は、面接担当者が面接志望者に合わせて質問する内容や方法を変更し、面接志望者の人柄や個性、判断力や社会性などをあらゆる角度から評価します。標準面接法と比較すると、面接志望者の人物像をより深く掘り下げて評価してもらうメリットがありますが、面接担当者の私的感情も反映されやすいので、面接志望者と面接担当者のうまが合わなければ評価が著しくないというデメリットもあります。
自由面接法の質問例
1.入社したらどのような仕事に携わりたいですか?(仕事への意欲を探っている)
2.学校生活で印象に残った思い出を述べて下さい。(個性を探っている)
3.リーダーシップがとれる自信がありますか?(積極性を探っている)
(3)圧迫面接法
面接担当者が面接志望者に対して、意図的に圧迫感を与えるような質問を繰り返し行うことによって、面接志望者の自制心や忍耐力、問題に対しての処理能力などを評価する面接方法です。面接という場によって緊張している面接志望者をさらに追い込むような質問をしたり、平常心を乱すような質問で面接志望者の本質を見極めようとします。
圧迫面接法の質問例
1.あなたはこの仕事に向いていないと思うのです。(動揺を誘っている)
2.あなたの話していることが全然わかりません。(緊張を与えている)
(4)非指示的面接法
面接志望者へ命題を与えず自由に発言させ、それに基づいて面接担当者が質問をするという特徴があります。面接志望者は人間性や関心のもっていること、個性を主張しやすい面接方法です。ただし、話題や質問内容がそれぞれ違ってくるため、面接担当者側は相対的評価が難しくなります。
非指示的面接法の質問例
最近、関心のある事柄について話して下さい。(個性と論理性を探っている)
面接担当者の違いについて
面接試験には一度で終わらずに数回にわたって面接を行う企業や会社もあります。
1.一次面接……人事や採用の担当官が面接を行うケースが多いです。
2.二次面接……部長や課長などの役職のある人が面接を行うケースが多いです。
3.三次面接……取締役や社長などの役員が面接を行うケースが多いです。
面接でよくある質問
就職試験や面接の際、面接官からよく聞かれそうな質問を、質問例や回答例を使って紹介。質問の趣旨や回答の対策、難問・奇問・圧迫面接の考え方と回答方法なども紹介。
面接の質問例
質問の趣旨と回答の対策
質問(1)「ぜひ入社したい会社を3社挙げてください。」
対策(1)中小企業志向か大企業志向か、会社名の挙げ方に整合性があるか。
質問(2)「なぜ当社に応募したのですか?」
対策(2)当社にかける情熱・真剣さはどうか。
質問(3)「入社したらどんな仕事がしたいですか?」
対策(3)即戦力になるか、適性、適職はなにか、単なる憧れか。
質問(4)「挫折した時どうやって立ち直りますか?」
対策(4)どんな苦労をしてきたか、困難にぶつかった時どう対応するか、考え方がプラス思考かマイナス思考か、根性はあるか、問題解決能力はあるか。
質問(5)「感動した本を一冊挙げてください。」
対策(5)どんな価値観を持っているか、感受性、頭の良さ、などを見る。
質問(6)「友人はあなたのことをなんと言っていますか?」
対策(6)友人はいるか、対人関係能力はあるか、リーダーシップはあるか。
難問・奇問・圧迫面接の考え方と回答方法
難問・奇問(1)「あなたは恋人がいますか?」
考え方・回答方法(1)
余裕を持って、適当に受け流して答えること。「そんなことはお答えできません!」などと、まじまじと回答をしないこと。
難問・奇問(2)「あなたが一番入りたかった大学はどこですか?」
考え方・回答方法(2)意地の悪い質問に腹を立てずに回答できるかの要領の良さを求められる。
難問・奇問(3)「あなたは運が良いですか?悪いですか?」意气坏的问题不生气被要求能回答要领的好处。
考え方・回答方法(3)経営の神様「松下幸之助」が面接の際、よく用いたとされる伝説の質問。「はい、私は運が良いです」と元気良く答えること。
難問・奇問(4)「内定を出したら、入社する確率は何パーセントですか?」
考え方・回答方法(4)90~100%が無難。「残りは何でですか?」と聞かれたら、「御社には是非入りたいですが、まだ会社訪問をする予定です。その中で自分に合う会社が出てくるかも知れません。その確率は非常に少ないですが、その不確定要素を考えて95%と答えました」などと答えればよい。転職者の場合は、「明日からでも出社します!」と意欲を見せることも大切。
難問・奇問(5)「当社に不採用の場合どうしますか?」
考え方・回答方法(5)時々ある、なんとも底意地の悪い質問。熱意を強調し、潔さを印象づけよう。 「その場合大変残念ですがあきらめます。私としては御社で働きたいというこの強い気持ちを、できる限りアピールすることだけです。」などと答えるしかない。
难题、奇问(5)“如果公司不录用你话怎么办”
想法、回答方法(5)时常有,真的心眼儿的坏的问题。强调热情,清高加上印象。 只是回答“如果那样的话非常遗憾,只好放弃了。尽可能呼吁想在贵社工作这样的强烈的心情。”等事。
難問・奇問(6)「当社は残業が多いですよ。」
考え方・回答方法(6)この程度の質問でうろたえていては、いつまでたっても内定はもらえない。責任のあるポストについたら、サービス残業も当たり前。「社会人として仕事を優先するのは当然です。残業もやぶさかではありません」などと答えられないようでは、どんな会社でも働けないと覚悟した方がいい。
難問・奇問(7)「あなたの大切にしている言葉はなんですか?」
考え方・回答方法(7)これでも人柄は十分に伝わる質問なので注意しよう。小説や映画、恩師に言われて大切にしている言葉を答えよう。参考にはならないかもしれないが、当サイトの名言集で、私の個人的な名言を公開している。
難問・奇問(8)「あなたの方から何かご質問はありますか?」
考え方・回答方法(8)面接の最後で質問される場合が多い。会社に興味がないと思われがちなので、必ず答えること。答えなければまず落ちると覚悟しよう。会社に対してズバリ、核心を突く質問が最高の好印象。
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