私の目の中の私は内気な性格で勇気が足りない人だ。存在感が薄くて周りの人たちから忘れられていたことがいつものことだ。
ある集団の中で自分ひとりだけが異なっていることに羞耻心や孤独感をすごく不安になる。だから、自分が画一化されたいのだ。画一されるのは安心感や幸福感を感じるのだ。でも、だんだん、この快感に溺れ、自分の生き方の選択や責任を他に委ねてしまうと、自分を失う。その結果、勇気が足りなくなって自分が何処へ向かっているのかさえも分からなくなるのだ。そして、私がいつもうわの空の中で生きている。私はいつも自己流に過ごしていた。他人の言葉と行動も何も気づいていないのである。
ある日母から「あんたは毎日うわの空で生きているから、忘れ物や失敗ばっかりするんだよ」と言われて首をかしげた。私の何処がうわの空なのか。そいえば、「うわの空」と言う言葉はうすらばかな者に対して良く使用されることだ。「空」がつくからといって別に晴れとか曇りなどの天気の様子を示すわけではなかったのだ。ただ、見るもの聞くものへ空想力を広げ暴れたりするわけでもなく静かに多忙に自分の世界を創造している私である。
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