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日志

グリム童話--マリアの子ども(中日文对照)

热度 5已有 1356 次阅读2010-11-29 14:53 |个人分类:物語|

 大きな森の手まえに、ひとりの木こりが、おかみさんといっしょに住んでいました。子どもがたったひとりいましたが、それは三つになる女の子でした。大森林边住着一位樵夫和他的妻子。他们只有一个孩子,是个三岁的女孩。

 木こりの夫婦はたいへん貧乏で、その日その日に食べるパンももうなくなってしまい、子どもになにを食べさせたらよいものか途方《とほう》に暮れてしまうほどでした。可是他们非常穷,连每天要吃的面包都没有,更不知道该拿什么东西喂孩子。

 ある朝のこと、心配しながら、木こりは森のなかに入って、仕事を始めました。ちょうど薪《まき》を割っていたときです。ふと見ると、背の高い、美しい女の人が、木こりのまえに立っていたのです。その女の人は、きらきらと輝く星の冠をかぶっていました。一天早晨,樵夫愁眉苦脸地到森林里去砍柴,他的面前突然出现了一位高大、美丽的女人,她的头上还戴着一顶饰满了闪烁的星星的宝冠。她对樵夫说:

「わたしは聖母《せいぼ》マリアよ、幼児《おさなご》キリストの母です。あなたは貧乏で、みじめな思いをしているのね。あなたの子どもをわたしのところに連れていらっしゃい。わたしが家に連れていって、その子の母親になって、面倒をみてあげましょう」と、その女の人は、木こりに向かって言いました。"我是耶稣的母亲,圣母玛利亚。你很穷,需要帮助。把你的孩子给我吧。我愿意把她带走,做她的母亲,好好照料她。"

 木こりは、言われたとおりに、自分の子どもを連れてきて、聖母マリアに手渡しました。するとマリアは、その子を連れて、天国へ昇っていきました。樵夫听从她的话,把孩子带来,交给了圣母玛利亚。圣母玛利亚把孩子带到了天堂。

 こうして、天国にいった木こりの子は、幸《しあわ》せな毎日を送ることになったのです。お砂糖のついたパンを食べ、甘いミルクも飲みました。着ている服は、黄金《きん》でできていました。そのうえ、小さな天使たちが、その子の遊び友だちだったのです。孩子在天堂里过得很舒服,吃的是糖饼,喝的是甜牛奶,穿的是金衣服,陪她玩的是小天使。

 やがて、木こりの子も、十四歳になりました。すると、あるとき、聖母マリアが、木こりの子を呼びよせて、こう言いました。「ねええ、わたし、これから遠い旅に出かけようと思うの。それで、天国の、この十三の鍵《かぎ》をあずかっておいてちょうだい。そのうちの十二の扉《とびら》だけは鍵であけて、なかの宝物を見てもいいわよ。でもね、十三番目の扉だけはね、この小さな鍵であくけれど、あけてはいけません。いいですね、あけたりしてはなりませんよ。あけようものなら、ひどい目にあいますからね」她长到十四岁时,圣母玛利亚有一天把她叫到面前,对她说:"亲爱的孩子,我要出一趟远门。这是天国十三座门的钥匙,由你保管。你可以打开其中十二扇门,看看里面的美景。这把小钥匙是开第十三扇门的,但是你千万不要把那扇门打开,不然你会遭到不幸的。"

 女の子は、お言いつけどおりにします、と約束しました。小女孩答应一定听圣母玛利亚的话。

 やがて、聖母マリアが旅に出られると、女の子は天国の部屋をひとつひとつ、じっくりと見てまわることにしました。女の子は、一日にひと部屋ずつ扉をあけて、十二番目の部屋まで見てしまいました。ところで、その十二の部屋には、キリストの十二使徒《しと》が、貴《とうと》い光につつまれて一人ずつすわっていました。等圣母玛利亚走了之后,她开始参观天国的住房。她每天打开一扇门,直到十二扇门被她一一打开。她看到每一扇门里都坐着一位耶稣的门徒,周围一片光辉灿烂。

 女の子は、どれもこれも、みごとで、すばらしい十二使徒のようすを見て、すっかり嬉しくなりました。いつも女の子のお供をしている小さな天使たちもいっしょになって喜ぶのでした。这辉煌的景象让她万分欢喜,也让昼夜陪伴她的小天使们非常高兴。

 さて、いま残っているのは、あけてはいけないと言われていたあの扉だけとなりました。あの部屋には、いったいなにが隠《かく》されているのかしら、女の子は知りたくて知りたくてたまりません。そこで、小さな天使たちに向かって、こう言ったのです。「ぐっとあけて、なかに入っていこうなんて、そんなことしないわ。でも、錠《じょう》をはずして、すき間からちょっとのぞいてみましょうよ」现在只剩下那扇禁止被打开的门了。她非常想知道这扇门的后面藏的是什么,便对天使们说:"我不把门全打开,也不进去。我只想打开一条缝,好让我们大家看看里面有什么。"

「まあ、およしなさい」と、小さな天使たちは言いました。「そんなことしたら、たいへんよ。マリアさまが、いけないとおっしゃったでしょう。すぐにも、ひどい目にあうかもしれないわよ」"啊,不行,"小天使们说,"那样做是罪过。圣母玛利亚禁止你打开它,你要是不听话,可能很容易遭到不幸。"

 それを聞くと女の子は黙ってしまいましたが、心のなかでは見たくて見たくてしかたなく、ただもういらいらするばかり、じっとしてはいられなくなりました。她听到这话便不吭声了,可她心中的愿望并没有就此消失,而是在不停地折磨着她,让她得不到片刻的安宁。

 あるとき、天使たちがそとに出かけていったときのことでした。女の子は、考えました。「いまなら、わたし、ひとりっきり。のぞけるわ。のぞいたって、誰にもわかりゃしないわ」一次,天使们全都出去了,她便想:"现在只有我一个人,可以进去看一眼。我想谁也不会知道的。"

 女の子は、十三番目の鍵をさがし出して、それを錠まえに差しこむと、ぐるりと鍵をまわしたのです。すると、扉はパッとあきました。なんと、三位一体《さんみいったい》のご本尊が、輝く火につつまれて、その場にすわっておられるではありませんか。しばらくは、じっとそのまま、女の子はびっくりして目を見張っていました。それから、ほんのちょっと指を出して、火の光にさわってみたのです。すると、女の子の指は、そっくりそのまま金いろになってしまいました。

 そのとたん、女の子はぞっとして、扉をばたんとしめると、一目散《いちもくさん》に逃げ出しました。その恐ろしさといったら、どんなことをしてみたところで、おさまりそうもありません。心臓《しんぞう》は、もうどきどきするばかり、おさまってくれそうにもありません。指についた金いろも、いくら洗っても、こすっても、なんとしてもとれませんでした。她找出钥匙,一拿在手里就把它插进了锁孔,一插进锁孔就转动了一下,门一下子就开了。她看到里面在火与光之中坐着"三位一体"(基督教认为圣父、圣子、圣灵原为一体,故称"三位一体"--译者注)。她站在那里,惊讶地望着一切,然后用手指碰了碰火光,她的手指立刻变成了金的。她顿时害怕极了,猛地关上门,逃走了。可是无论她想什么办法,她都无法消除她的恐惧。她的心总是怦怦直跳,怎么也静不下来,而且手指上的金子怎么也去不掉,无论是擦呀还是洗呀,那金子还在那里。

 それからまもなく、聖母マリアが旅から帰ってきました。マリアは、女の子を呼びよせて、天国の鍵を返すようにと言いました。女の子が鍵の束《たば》をさし出すと、聖母はその子の目をじっと見つめて、言いました。「十三番目の扉は、あけなかったでしょうね?」圣母玛利亚不久就旅行回来了。她把小女孩叫到跟前,向她要回天国的钥匙。当她把钥匙递过去时,圣母玛利亚盯着她的眼睛问:"你没有打开第十三扇门吧?"

「ええ、あけませんでした」そう女の子が答えると、マリアは女の子の胸に手をあてました。心臓は、烈《はげ》しくどきどきしていました。それで、マリアは、女の子が言いつけを破って、扉をあけたことに気づいたのでした。そこで、もう一度、マリアは言いました。「ほんとうに、あけなかったのね?」「ええ、あけませんでしたよ」女の子は、二度目にもそう答えました。そのとき、聖母マリアは、天国の火にさわって金いろになった指を見て、やっぱり女の子が言いつけにそむいたのだとわかったのでした。そこでもう一度、マリアはたずねました。「あけなかったのね?」「あけませんでした」三度目も、女の子は、そう答えました。すると、聖母マリアは、言いました。「わたしの言いつけをきかなかったのね。そのうえ、嘘までついたりして。もう天国にいる資格《しかく》なんか、ありませんね」"没有。"小女孩回答。圣母把手放在小女孩的心口,感觉到她的心跳得很厉害,立刻明白她没有听话,知道她打开过那扇门。于是圣母又问:"你真的没有打开过那扇门吗?""没有。"小女孩第二次回答。这时,圣母看到了小女孩因为碰了天火而变成了金子的手指,知道她犯了罪,便第三次问她:"你真的没有?""没有。"小女孩第三次说。圣母玛利亚说:"你没有听我的话,而且你还撒谎。你不配再在天堂住下去了。"

 そのとき、女の子は、すうっと深い眠りに落ちたのでした。やがて、目をさますと、下界の、荒野《あらの》の真ん中の地べたの上に寝ているのでした。誰かを呼ぼうとしましたが、いっこうに声が出ません。女の子は、ぴょんと跳《は》ね起きて、逃げ出そうとしたのです。ところが、どっちに向かっていっても、茂った茨《いばら》の生垣《いけがき》にさえぎられ、突き抜けるわけにはいきませんでした。小姑娘昏昏沉沉地睡着了。当她醒来时,她发现自己躺在人间的一片荒野中。她想喊叫,可是她发不出任何声音。她站起来想逃走,却发现自己无论走哪个方向,总有密密的荆棘丛挡住她的去路,怎么也越不过去。

 女の子がとじこめられてしまった荒野には、洞《ほら》のある老木が一本立っていました。女の子は、その洞のなかに寝泊《ねとま》りするほかありませんでした。夜になると、女の子は洞のなかにもぐりこみ、ぐっすりと眠るのでした。嵐の日や雨の日には、洞のなかにかくまってもらいました。けれども、これはみじめな暮らしでした。在包围她的荒地上立着一棵空心的老树,这便成了她的家。夜晚来临时,她就爬进树洞,睡在里面。刮风下雨的时候,她也躲在里面。这种生活非常凄惨。

 天国では、すばらしかった、天使たちが遊んでくれたのに、そんなことを考えて、女の子はしくしく泣くのでした。食べるものといったら、木や草の根だとか、『こけもも』だとか、そんなものしかありません。女の子は、歩けるだけ歩いて、そうした食べものをさがしまわるのでした。每当她想起天堂里的幸福生活,想起和小天使们玩耍的情景,她都会伤心痛哭。草根和野果是她唯一的食物,而这些她还得努力寻找。

 秋になると、落ちた胡桃《くるみ》や枯葉を集めて、自分の洞のなかに運びこみました。胡桃は、冬の食べものでした。雪が降って、氷が張ったりすると、女の子は、小さな動物のように、木の葉のなかにもぐりこみました。凍《こご》えて死んでしまうようなことはありませんでした。やがて、着ていた服もぼろぼろになってしまい、ひとつ千切《ちぎ》れては、また千切れてしまうのでした。でも、またお陽《ひ》さまがぽかぽかと照り出すと、女の子はそとに出てきて、木のまえにすわりました。長くなった髪の毛は、まるでマントのように、女の子のからだをすっぽりおおい隠していたのです。こんなふうにして、一年たち、また一年とたっていくうちに、女の子は、世の中の悲しいことやみじめなことを、しみじみと味わったのでした。秋天到来的时候,她捡起掉在地上的核桃和树叶,把它们搬进洞。这些核桃是她冬天的食粮,而在雪花纷飞、天寒地冻的日子里,她只能像可怜的小动物一样爬进那些树叶里,免得被冻死。不久,她的衣服就破了,一片一片地掉了下来。当太阳重新暖洋洋地照耀大地时,她便爬出来坐在树前。她的长头发像一件斗篷,把她全身遮得严严实实。她就这样一年一年地坐在那里,感受着世间的凄苦与不幸。

 木が、また生き生きと、緑につつまれたころのことでした。あるとき、その国の王さまが、狩りをして、一頭の鹿を追いかけたことがありました。ところが、鹿は、森の空《あ》き地をかこんでいる薮《やぶ》のなかに逃げこんだのでした。そこで、王さまは、馬からおりると、剣で薮の茂みを切りひらいて、進んでいきました。冬去春来,树木重新换上了新绿。一天,国王在森林里打猎,追赶一头狍子,可狍子钻进了包围着这片树林的灌木丛。国王下了马,拨开灌木,用剑为自己砍出了一条路。

 薮の茂みをやっと突き抜けると、ひとりの美しい女の子が、木の下にすわっていたのでした。その女の子は、足のつまさきまですっぽり、長い金髪でおおい隠されていたのです。王さまは、じっと立ちどまり、びっくりしてじろじろと見つめていましたが、やがて女の子に話しかけました。「なにものだね?どうしてまた、こんなさびしい荒《あ》れ地に?」等他终于穿过灌木丛时,他看到树下坐着一位非常美丽的姑娘。只见她坐在那里,金色的长发一直垂到脚跟,把她全身上下遮得严严实实。国王呆呆地站在那里,无比惊讶地看着她,然后才问她:"你是谁?怎么坐在这荒野里?"

 女の子はなにも言いませんでした。口をあけることができなかったからです。「わしといっしょに、わしの城にくるかね?」王さまが、そう言うと、女の子は、ちょっとうなずいただけでした。王さまは、女の子を抱きあげると、馬に乗せて連れていってしまいました。お城に戻ると、王さまは、女の子にきれいな服を着せ、なにもかもたっぷり与えたのでした。女の子は、口をきくことはできませんでしたが、とても美しく、やさしかったので、王さまは、ほんとうにこの女の子が好きになってしまったのです。こうして、王さまは、やがてこの女の子と結婚したのでした。可是她无法说话,因为她张不了嘴。国王又问:"你愿意跟我回王宫吗?"她只是稍稍点了点头。国王抱起她,把她放到马背上,带着她骑马回宫。到了王宫后,他让人给她穿上最美的衣服,还给了她各种各样的东西。她虽然不会说话,却非常美丽温柔,国王真心实意地爱上了她,没过多久就娶她做了妻子。

 一年ほどたったとき、このお妃《きさき》に男の子が生まれました。ちょうどその夜のことでした。お妃がひとりでベッドに寝ていると、聖母マリアのお姿があらわれて、そして、「あけてはならぬ扉をあけました、とほんとうのことを言うのなら、口をあけて、しゃべることができるようにしてあげよう。でも、嘘をついたままで、どうしてもあけませんでしたと、言うのなら、生まれたばかりの、あなたの子どもは連れていってしまいましょう」と、聖母マリアは言うのでした。大约过了一年,这位王后生下了一个儿子。当天夜里,当她一个人躺在床上时,圣母玛利亚出现在她的面前,并且对她说:"要是你说实话,承认自己打开过那扇禁止打开的门,我就打开你的嘴,让你能开口说话;可要是你顽固不化,继续否认自己的罪孽,我就把你的初生婴儿带走。"

 そのときだけは、お妃も返事ができるようにしてもらえたのですが、やっぱり強情《ごうじょう》を張って、お妃は、「いいえ、あけてはならぬ扉は、あけませんでした」と、言ったのです。圣母这时允许王后说话,可王后固执地说:"不,我没有打开那扇禁止打开的门。"

 すると、聖母マリアは、生まれたばかりの男の子を、お妃の腕から取りあげると、その子を連れていってしまいました。圣母玛利亚便从她怀里夺过初生的婴儿,带着他消失了。

 あくる日の朝、子どもの姿がどこにも見つからなかったので、あのお妃は人食《ひとく》いなんだ、それで自分の子どもも殺しちゃったんだよ、とそんな噂《うわさ》がひろがったのでした。なにもかもお妃の耳には聞こえていたのですが、そんなことはありません、と言うこともできませんでした。ところが、王さまは、そんな噂を本気にしようともしなかったのです。それもそのはず、王さまはお妃が大好きだったからです。第二天早晨,看到孩子不见了,人们便在私下里议论,说王后是吃人的恶魔,竟然杀死了自己的孩子。这些话她全听到了,却没法说什么。好在国王非常爱她,所以也不相信大家所说的话。

 それから一年たちました。お妃は、また男の子を産みました。するとまたその夜のことです。聖母マリアがお妃のところに入ってきて、言うのでした。「あけてはならぬ扉をあけました、と白状するつもりなら、あなたの子どもを返してあげよう。それに口もきけるようにしてあげよう。でも、嘘をついたままで、どうしてもあけませんでした、と言うのなら、生まれたばかりの、今度の子どもも連れていってしまいますよ」一年过后,王后又生了一个儿子。夜里圣母玛利亚又来到了她的面前,对她说:"要是你承认打开过那扇禁止打开的门,我就把你的孩子还给你,并且让你开口说话;可要是你继续否认,我就把你这个初生的孩子也带走。"

 お妃は、「いいえ、あけてはならぬ扉は、あけませんでした」と、今度もそう言うのでした。それで、聖母マリアは、お妃の腕から子どもを取りあげて、天国に連れていったのです。そのあくる日の朝、子どもの姿が消えて無《な》くなっていたので、みんなは大声で言いました。「お妃は自分の子どもを呑《の》みこんでしまったのだ」王さまの相談役は、お妃を裁判にかけなくてはいけない、と申し立てました。ところが、王さまはお妃が大好きだったので、そんなことをほんとうだとは思いませんでした。そこで王さまは、そんなことを二度と口にしたら、死刑にするぞ、と言い渡しました。王后仍然回答:"没有,我没有打开那扇门。"圣母只好又从她怀里夺过孩子,带着他回天国去了。第二天早晨,人们看到这个孩子又不见了,便公开地说孩子肯定是被王后吞吃掉了。国王的大臣们要求审判她,但国王因为深爱着王后,不但不肯相信别人的话,而且还禁止大臣们谈及这件事,违者一律处死。

 そのあくる年、お妃は美しい女の子を産みました。その夜です。三度目のことですが、また聖母マリアがあらわれて、「わたしについておいで」と、お妃に言いました。聖母マリアは、お妃の手をとって、天国へ連れていきました。そこで聖母マリアは、まえに連れてきたふたりの子どもをお妃に見せてやりました。ふたりの子どもは、お妃ににこにこ笑いかけ、地球儀《ちきゅうぎ》をおもちゃに遊んでいました。又过了一年,王后生了一个非常美丽的女儿。圣母玛利亚第三次在夜里出现在她的面前,对她说:"跟我来。"她牵着王后的手,带着她来到天国,让她看她的两个儿子。那兄弟俩一面朝她微笑,一面玩着地球仪。

 お妃は、それを見ると、とても喜びました。すると、聖母マリアが言いました。「あなたの心は、まだ挫《くじ》けないの? あけてはならぬ扉をあけました、と白状するのなら、ふたりの男の子を返してあげましょう」けれども、お妃は、三度目の今度もまた、「いいえ、あけてはならぬ扉は、あけませんでした」と、答えたのです。そこで、聖母マリアはお妃を下の下界に戻されて、三番目の女の子も取りあげてしまいました。这情景让王后很高兴,圣母玛利亚便说:"你的心还没有软下来吗?要是你承认你打开过那扇禁止打开的门,我就把你的两个儿子还给你。"可是王后第三次回答道:"没有,我没有打开那扇门。"于是圣母让她重新回到地面,并且带走了她的第三个孩子。

 あくる朝のこと、このことが評判になると、誰もが大声でこう言ったのです。「お妃は、人食い女だ。死刑にせにゃならん」こうなると、王さまも相談役の言うことを撥《は》ねつけてしまうわけにもいかなくなったのです。お妃は裁判にかけられました。お妃は、うけ答えもできず、申しひらきもできなかったので、火あぶりの刑をうけることになりました。薪《まき》が集められました。お妃は柱にしばりつけられています。そのまわりで、火がぼうぼうと燃えはじめたのです。第二天早晨,当孩子失踪的消息传出去之后,所有的人都吼了起来:"王后是个吃人的恶魔!我们必须审判她!"这一次连国王也无法再阻拦大臣们了。大家对她进行了审判。由于她不能说话,无法为自己辩解,她被判处火刑。木柴堆好了,她被紧紧地绑在木桩上,烈火开始在她的四周燃烧。

すると、高慢ちきな堅い氷もとけて、お妃の心は、悪かったと後悔しはじめました。「せめて死ぬまえに、あの扉はわたしがあけたのです、と白状することができたらな」と、お妃が思ったそのときです。ふと声がついて出て、「はい、マリアさま、わたしがあけたのです!」と、お妃は大声で言いました。这时,骄傲的坚冰开始融化,她的心中充满了悔恨。她想:"我要是能在临死前承认我打开过那扇门就好了!"突然,她的嗓音恢复了,她大声喊道:"是的,圣母,我开过那扇门!"

 ざあっとばかり、天から雨が降りはじめ、燃えあがる炎は、消えました。お妃の頭の上に、ぱっと光がさすと、聖母マリアが降りてきました。聖母マリアは、ふたりの男の子をわきにして、腕には生まれたばかりの女の子を抱いていました。そして、聖母マリアは、やさしくお妃にこう言うのでした。「自分の悪かったことを悔《く》いて、白状すれば、その人の罪は赦《ゆる》されるのですよ」こうして聖母マリアは、お妃に三人の子どもを返しました。それからお妃の口も、自由にきけるようにし、そのうえ幸福な一生が送れるようにしてくれたのです。话音刚落,大雨从天而降,浇灭了火焰。她的头顶出现了一道亮光,圣母玛利亚怀抱刚刚出生的小公主,带着两个王子落在她的身边。她慈祥地对王后说:"一个人只要承认自己的罪过,并且为此而忏悔,他就会得到宽恕。"她把三个孩子交给王后,让她能重新说话,并且让她终身幸福。)

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发表评论 评论 (4 个评论)

回复 粉格格 2010-11-29 18:09
  
回复 小彭 2010-11-30 15:27
  
回复 tianwu66 2011-3-12 05:38
  
回复 ふみか 2011-3-28 11:00
我喜欢的童话呀,收藏一下。

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