6.アジアと世界の良き未来を創造するために: u" f `- C$ ?# s1 [' o* h
以上、日中両国の「戦略的互恵関係」の三つの柱についてお話しして参りましたが、総論として私は、日中関係を世界の潮流・大義に沿って方向付け、未来を創造していくという姿勢が大切だと思っています。日中両国が国際社会に責任を持つ大国として、世界の大局を見据え、世界の期待に応えながら、「互恵協力」及び「国際貢献」に努めるならば、互いの立場の違いを乗り越え、「相互理解・相互信頼」を築くことは可能であり、そうすることで、アジアと世界の良き未来を共に創造していける、創造的パートナーたり得ると確信します。創造的な仕事を日中両国が共同で行うことにより、世界中から頼りにされる関係を築き上げていく、そう考えると、大きな希望が湧き起こりませんか? 違いをあげつらうのではなく、共に同じ目標に向かって、世界のために手を携えていく、日中両国はそんな真の友人でありたいと、心から願っております。! _" n/ j s" b 7.結語
私は、これまで皆さんにお話しながら、改めて私たち政治家が果たすべき役割の重さ、そして皆さんの目前に広がる無限の可能性をひしひしと感じています。これからも、日本と中国との関係は必ずしも平坦な道ばかりではないかもしれません。そのような時にこそ、私たち政治家は、双方で起こりがちな折々の感情的な言論に流されることなく、世界の潮流や大義に沿って、しっかりと日中関係を一歩、また一歩と、着実に前に進めていかなければならないと思います。アジアと世界の新しい未来を創造していく、その道筋を皆さんに残していくことが、私の政治家としての使命でもあると考えています。 日中両国は、単に利益・利害だけで結びついている存在ではありません。日中両国は長い交流の歴史を持つ隣国であり、互いの文化や伝統を共有し、その中で互いに拠って立つ基盤を共有してきました。例えば、日本が近代国家の歩みを始めた「明治維新」という言葉にしても、そのルーツを中国の古典に求めることができます。また、本年、「文化・スポーツ交流年」を通じて繰り広げられた多くの交流活動が、双方の強い共感を生んだのも、両国に共通の基盤があるからではないでしょうか。 人権、法治、民主主義といった普遍的価値を共に追求することも重要です。一方で、私は日中両国に深く埋め込まれた共通の基盤、価値に思いを致すことも大切だと考えます。こうした思いを胸に、また両国国民に日中関係の特別な関係を思い起こしてもらいたいとの気持ちを抱きつつ、私は今回、曲阜を訪れます。( o$ F! X1 `7 m# A: W$ U: g 中国の偉大な作家であり、この北京大学で教鞭をとった魯迅は、かつて日本に留学し、そこで藤野先生をはじめとする多くの日本人と出会いました。このような出会いは、その後の中国の変化に大きな影響を与えたに違いありません。ちょうど、日中の高校生交流により、多くの若者が数え切れないほどの収穫を得たようにです。魯迅は、その作品『故郷』の中で、次のように書いています。 4 U& Y: }: y4 ] w0 ^6 m, R; R' o/ c 「思うに希望とは地上の道のようなものである、もともと地上には道はない、歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」
皆さん、共に歩き、共に道を造り、共に私たちの未来を創り上げていこうではありませんか。 ありがとうございました。
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