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悪霊シリーズ第1巻 悪霊がいっぱい
时间:2007-09-20 09:56:23  来源:咖啡日语|http://www.coffeejp.com/bbs/viewthread.php?tid=173164&e  作者:

【悪霊がいっぱい!?】
          小野不由美

 

 プロローグ


 真っ暗な部屋。青いペンライトの光がボウと浮かぶ。部屋全体を照らすにはあまりに小さな光。青い光に照らされて浮かぶのは、ペンライトを持つ女の子の顔だけだ。
 おりしも外では雨が降ってる。どこかさびしい雨音に、低い女の子の声がかぶる。
「……これは前に、あたしの伯父《おじ》さんから聞いた話なの。
 伯父さんがね、夏に友達と山に行ったの。で、ある山の頂上を目ざして歩いてたんだって」
 彼女はちょっと言葉を切った。
「……それがね、その日は天気もよくて、山だって何度も来たことのあるところなのに、道に迷ってしまったんだって。
 三時間くらいで頂上に着《つ》くはずなのに、いくら歩いても頂上に着かないの。
 おかしいなぁと思って、それでも歩いて行くと、全然知らない尾根の上に出て、自分たちがどこにいるのかわからなくなっちゃって。とにかくもどろうってことになって、来た道を引き返したんだけど、しばらく歩くと同じ場所に出てしまうの。
 何度歩いても同じ尾根に出てしまって、そのうち日も暮れて、しかたないからその場所でキャンプすることになったんだって」
 誰《だれ》も口を開く者はいない。
「夜になって、たき火を囲んで話をしてたら、人の声がしたの。誰かが助けを求める声。伯父さんたちは、ふたりで探したんだけど、声の主《ぬし》は見つからないの。こっちから呼んでも返事はないし。
 気のせいかと思ってすわると、また声がするんだって。今度は前より近くから、また探したんだけど、やっぱり誰もいないの。
 何度もそれをくりかえしているうちに、声はどんどん近くなって、最後にはたき火のすぐ近くで声がするようになったんだって。息づかいや足音や、服がこすれる音まで聞こえるのに、誰の姿も見えないの。さすがに気味が悪くなって、伯父さんの友達が『なむあみだぶつ』って唱《とな》えたの。そしたら音がピタッとやんだんだって。
 でね、その夜は眠れなくて、夜が明けるのをふたりで待ったの。したら、前の日には全然気がつかなかったのに、キャンプのすぐそばにケルンがあったのよ」
「けるん?」
「うん。山でね、人が死んだとき、その場所にお墓のかわりに石を積むの。それがケルン。
 ――そのケルンは、人の背丈ぐらいあって、絶対に気がつかないわけがないんだって。なのに、前の日、伯父さんたちは全然気がつかなかったのよ。
 きっと死んだ人がさびしがって、伯父さんたちを呼んだんだろう……って。
 伯父さんは、友達が『なむあみだぶつ』って言ってくれなかったら、あのあと、何が起こったんだろうね――って、今も言ってる」
 祐梨《ゆうり》が口をつぐむと、あたりはしーんとして、雨の音だけがさびしい。
 彼女は静かにペンライトの光を消した。
 部屋の中に残っている明かりは、あとふたつになった。
「次、麻衣《まい》だよ」
 恵子が闇《やみ》の中からうながす。
 あたしは、ひと呼吸してから口を開いた。
「……これはあたしが、小学生のころに聞いた話なんだ。
 ある女の人が、夜の道を家に帰ろうとしてたんだって。でね、それは秋のもう肌《はだ》寒いころで、途中でトイレに行きたくなったんだとさ。ちょうど公園にさしかかって、だから、公園の公啸去ぅ欷蚴工Δ长趣摔筏郡螭馈


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