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『天声人语』2010年0216棋坛新花
时间:2010-03-14 21:09:53  来源:咖啡日语原创  作者:华南虎

100216棋坛新花

  碁や将棋にはうといが、方寸の盤をめぐる話は面白い。平安期の説話集『今昔物語』に、あやしい碁打ち女の話がある。天皇の碁の師でもある寛蓮という名人が、ある日、通りで少女に呼び止められる

   本人对于围棋、将棋虽然不甚了了,但对于有关方寸之盘的故事还是十分感兴趣的。平安时代的话本《今昔物语》中,就有一则离奇的围棋女高手的故事。说的是一位名叫宽莲的身为天皇的围棋老师的国手,有一天,在大街上被一个小姑娘叫住了。


案内された家の女主人に対局を望まれ、気楽に打ち進めた。だが、気がつくと名人の石はみな殺しになっている。こんなはずはない。女は何者か、と怖くなった名人は逃げ出してしまう。京の街はしばらく、この噂(うわさ)で持ちきりになったという

  他被领进一户人家后,女主人提出要与他对弈一局,于是,他便欣然应允,与之手谈起来。然而,当那位国手回过神来时,发现自己的棋子尽皆成了死子。这怎么可能?这位女主人到底是何方神圣?国手害怕起来,就仓皇溜走了。据说此事一时间就成了京都的大街小巷中热议的话题。


東京の小学5年藤沢里菜(りな)さんの快挙を聞いて、つい、そんな話を思い出した。日本棋院の試験に見事合格し、男も含めて史上最年少の11歳半で囲碁のプロ棋士になると、先ごろ報じられた。「小学生のうちにプロになりたいと思っていた」と言うから、万年ザル碁の凡人は脱帽である

我听到了东京的一个名叫藤泽里菜的小学五年级女生的壮举后,不由地就想到了这个故事。前些天有报道称,这位小姑娘轻易地就通过了日本棋院的测试,年仅11岁半就成了历史上最年少(包括男性在内)的专业棋手。她说:“我要在上小学的时候成为专业棋手”,这让那些一辈子都是臭棋篓子的凡夫俗子们肃然起敬。

将棋界では17歳の女流名人が誕生した。島根の高校3年里見香奈さんは「倉敷藤花(くらしき・とうか)」という女流タイトルをすでに持ち、10代での二冠は約27年ぶりになる

在将棋界,则诞生了一位17岁的女流名人。岛根县高三女生里见香奈已经取得了“仓敷藤花”(译注:仓敷市举办的女子将棋大赛的获奖者称号。藤花是仓敷市的市花。)的女流棋手称号,时隔27年重又出现了十多岁的二冠。
こちらのプロ入りは12歳だから、「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」の諺(ことわざ)を地でいく。「女流名人にふさわしい人になるよう、立ち居振る舞いに気をつけて棋力向上に努力したい」。当たり前といえば当たり前の抱負が、当節、頼もしく新鮮に響く

这一位是在12岁时成为专业棋手的,正应了那句谚语——“自古英雄出少年”。“我要提高棋力并且留心自己的行为举止,使自己成一位名副其实的女流名人”。这样的抱负,说起来也是理所当然,可在眼下听来,是既新鲜又令人振奋的。


ところで冒頭の碁打ち女の話は、朝日歌壇の選者馬場あき子さんの『歌よみの眼』に教わった。馬場さんによれば、かの紫式部も清少納言もかなりの碁好きだったらしい。脈々たる歴史というべきか。囲碁も将棋も、女流の伝統に咲く新たな大輪に期待が膨らむ。

  开头的那个围棋奇女子的故事,其实,我是从《朝日歌坛》的评委马场阿吉子女士的《读诗之眼》中看来的。马场女士说,大名鼎鼎的紫式部和清少纳言都十分喜好围棋。或可谓是源远流长吧。围棋、将棋的这种女性传统使我们有理由期待它开出崭新的花朵。

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