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夏目漱石《梦十夜 4》(中日重译版)
时间:2010-03-16 18:39:20  来源:咖啡日语原创  作者:华南虎

第四夜

 広い土間の真中に涼み台のようなものを据えて、その周囲に小さい床几(しょうぎ)が並べてある。台は黒光りに光っている。片隅には四角な膳を前に置いて爺(じい)さんが一人で酒を飲んでいる。肴は煮(に)しめらしい。

在宽敞的泥地房间中央,放着一张纳凉台似的东西,在其四周排着几个小马扎。纳凉台黝黑发亮。房间的角落里,有个老爷子正对着一个四方的食案,在那里自斟自饮。下酒菜好像是红烧的肉和蔬菜。
 爺さんは酒の加減でなかなか赤くなっている。その上顔中(かおじゅう)つやつやして皺と云うほどのものはどこにも見当らない。ただ白い髯(ひげ)をありたけ生やしているから年寄と云う事だけはわかる。自分は子供ながら、この爺さんの年はいくつなんだろうと思った。ところへ裏の筧(かけい)から手桶(ておけ)に水を汲んで来た神(おかみ)さんが、前垂(まえだれ)で手を拭きながら、


老爷子已喝得酒酣耳热,满脸通红。并且,脸上油光光的,看不到一丝皱纹。只因蓄着一大把任其自然的银白胡须,才看得出他是上了年纪了。我还是个孩子,所以心里有些纳闷:这个老爷子到底有多大岁数了呢?这时,用水桶去屋后竹制的水管那里打了水来的老板娘走了过来,她在围裙上擦着手问道:
「御爺さんはいくつかね」と聞いた。爺さんは頬張った煮〆(しめ)を呑み込んで、「いくつか忘れたよ」と澄ましていた。


“老伯,你多大岁数了?”。老爷子咽下嘴里的酒菜,满不在乎地答道:“岁数么?不记得喽。”

神さんは拭いた手を、細い帯の間に挟んで横から爺さんの顔を見て立っていた。爺さんは茶碗のような大きなもので酒をぐいと飲んで、そうして、ふうと長い息を白い髯の間から吹き出した。すると神さんが、
「御爺さんの家はどこかね」と聞いた。爺さんは長い息を途中で切って、

老板娘将擦过的手插在窄腰带里,站在一旁端详着老爷子的脸。那老爷子用饭碗大小的酒杯,一口喝干了酒,然后从银白的长须间长长地嘘出一口气。老板娘又问道:
“老伯,你家住哪里?”


「臍(へそ)の奥だよ」と云った。神さんは手を細い帯の間に突込んだまま、

老爷子一口气没嘘完,停下来说道:
“肚脐眼里。”
老板娘的手依旧插在在窄腰带中,继续问道:


「どこへ行くかね」とまた聞いた。すると爺さんが、また茶碗のような大きなもので熱い酒をぐいと飲んで前のような息をふうと吹いて、

“你要去哪里呀?”
老爷子又用那个饭碗大小的酒杯,一口喝干了热酒,再像方才那样嘘出一口长气,然后答到:


「あっちへ行くよ」と云った。

“上去那儿去呗。”

「真直(まっすぐ)かい」と神さんが聞いた時、ふうと吹いた息が、障子を通り越して柳の下を抜けて、河原の方へ真直に行った。

“一直往前走吗?”老板娘再问时,老爷子嘘出的长气,已透过隔扇穿过杨柳枝,笔直地奔河滩那边去了。

 爺さんが表へ出た。自分も後から出た。爺さんの腰に小さい瓢箪(ひょうたん)がぶら下がっている。肩から四角な箱を腋の下へ釣るしている。浅黄の股引(ももひき)を穿いて、浅黄の袖無しを着ている。足袋だけが黄色い。何だか皮で作った足袋のように見えた。

老爷子来到了屋外。我也跟着出来了。老爷子的里腰下系着一个小葫芦。肩上挎着一个四方的匣子,垂在肋下。他下穿一条淡蓝色的窄裤,上穿一件淡蓝色的无袖背心。只有脚上套着的布袜是黄色的,看起来像是皮制的。

 爺さんが真直に柳の下まで来た。柳の下に子供が三四人いた。爺さんは笑いながら腰から浅黄の手拭を出した。それを肝心綯(かんじんより)のように細長く綯(よ)った。そうして地面の真中に置いた。それから手拭の周囲に、大きな丸い輪を描いた。しまいに肩にかけた箱の中から真鍮で製らえた飴屋の笛を出した。

老爹径直走到柳树下。那里有三、四个孩子在玩耍。老爷子笑着从腰间取出一条淡蓝色色的手巾。将它像捻纸捻似的捻成细长的一条,放在地面中央。然后绕着手巾四画了个大圆圈。最后从肋下挎着的匣子里掏出一个卖糖人吹的那种黄铜哨子。

「今にその手拭が蛇になるから、見ておろう。見ておろう」と繰返して云った。

“瞧一瞧!看一看了啊!手巾马上变蛇了啊!”老爷子嘴里不停地吆喝着。

 子供は一生懸命に手拭を見ていた。自分も見ていた。

孩子们目不转睛地盯着手巾。我也在一旁瞧着。

 
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